platinum insomnia

元自殺志願者の世迷言

餞別、もしくは心霊現象のような何か

 最近本当に色々なことがありました。

 

 親から完全に離れて生きていくと決めて、実行した。恋人が一緒に生きていってくれると話してくれて、とても気持ちがスッキリして、四年間悩んだ慢性的な疲労がほとんど消えた。

 引っ越しの準備をして、派遣の仕事を探して、やっと自分の人生に責任を持って、未来に向かって時間を進められると感じて嬉しかった。生きる喜びを生まれて初めて感じた。

 

 でも引っ越し直前になって恋人と別れた。六年付き合っていた。

 もう嫌いになったということだった。一ヶ月前にはあんなに楽しく賃貸の内見をして、どんな生活を作りたいか話していたはずなのに。

 きっと頼り過ぎてしまったのだろうと思った。

 最後に別れのハグをしようとしたら、完全に頭がおかしい人間を見るような目でまっすぐ見られて「いやだ」言われた。もう同じ空間にもいたくないらしい。

 昨日のことだった。

 

 何年間も、身体も気持ちも凍りついていた。そんなところから抜け出して、なりたい状態になれそうだと思っていたのに、いざ近づいてみたら違う結末が待っていた。

 

 善悪とか、好き嫌いとか、そういう問題じゃなくて、運命とか心霊とか災害とか。そういうコントロールの効かない神仏の領域のようなことが起きてしまったように感じている。

 自分がとても欠落した人間だから、鈍感すぎたのかもしれないし、、、、。とにかくおかしいのかもしれない。だって親を捨てるようなことをしでかしている人間だから。そんなことを考えたこともない人生を生きてきた人には、やることなすことが変に思えてしまうのかもしれない。

 

 恋人とは離れることになってしまったのだけど、産まれて初めて自分の人生に責任を持って自分らしく必死に生きたいと思えた。それは本当で、この一ヶ月くらいは生きていると心から実感できた。だから餞別だと思って、この気持ちを持ってこれから頑張っていく。

 

必死に生きていく。